不当解雇,労働問題

リストラの意味と歴史

リストラの意味と歴史

 

 リストラとは本来、事業規模や従業員数増減に関わらず、ただ単に組織の再構築に対して使われる言葉です。しかし、リストラというと現在、現状の事業規模、従業員数の維持をはじめ、不採算事業や部署の縮小、従業員解雇、特に整理解雇が行われることをさすことが多いです。日本をはじめとした多くの国々では、リストラと言うと解雇という解釈がメジャーになっています。

 

 リストラの歴史としては、本来の意味ではまず「ルックイースト」があげられます。1970〜80年代前半にかけ、日本企業は世界各地、特にアメリカで儲けるようになりました。そこで1982年、マレーシアでルックイースト政策が始まりました。行政と企業の協力、終身雇用制度など、世界経済におけるアジア経済の成長に学ぼうというものでした。

 

一方、アメリカでは、米企業が多額の損失を被り失業が増大した時期で、1985年のプラザ合意で円高が進行し、日本企業は利益をドルのまま米国内で再投資して、社員には米国で必要な米国流経営手法、MBA取得などが推奨されました。そして、ルックイースト離れとなり、1990年代にバブル景気が崩壊しました。

 

 その後、事業の再編成が必要になると、終身雇用制度を放棄して必要なスキルを持つ人材を必要な期間だけ雇用する米国流の人事管理手法、人員の最適配置とリストラを導入する日本企業が続出しました。リストラ=人員整理、解雇を暗示する言葉となったのです。