不当解雇,労働問題

退職勧奨と解雇の違い

退職勧奨と解雇の違い

 

 事業または事業所における雇用主である使用者が、労働者に退職の誘引をすることを退職勧奨といいます。解雇とは異なるのは、使用者からの一方的な雇用契約の解除が解雇であって、一方、退職勧奨は使用者の契約解除の申し込みに労働者が応じる合意退職だからです。通称「肩たたき」ともいわれています。

 

 退職を勧奨された労働者にはもちろん、退職に応じる義務はありません。しかし、退職に応じた場合、退職金の割り増しや、雇用保険における求職者給付が自己都合退職に比べると手厚い会社都合退職扱いとなる場合があります。

 

しかし、退職勧奨に応じなければ、仕事を取り上げられたり、隔地への配転を命じられたり、嫌がらせをされたりすることがあります。これらはすべて、トラブルとなっている事例が多いのも事実です。しかも、必要以上に退職勧奨をすると、退職強要になります。そうすると、民法上での不法行為に該当するわけですから、損害賠償の請求対象ともなってしまいます。

 

通常、この退職勧奨は、企業のリストラの一環で行なわれることが多いです。解雇だと、整理解雇の4要件などがあって、なかなか難しい場合、人員削減に退職勧奨を用いることで、使用者にとって不都合な労働者に退職の誘いをかけるのです。